高気密高断熱住宅でも床が冷たいのはなぜ?理由を解説します!

安城015_R.jpg

室温が高くても、体感温度が高くなければ暖かいと感じられません。
そのため、床や壁など建物の表面温度が室内の暖かさにおいて重要なのです。
しかし、冬になると高気密高断熱住宅でも床が冷たいことがあります。
今回は、高気密高断熱住宅で床が冷たいと感じる理由を詳しく解説します。

□高気密高断熱住宅でも床が冷たいのはなぜ?

床が冷たくなる原因は2つありますが、初めに床が冷たいことと床の断熱性・気密性はそれほど重要な要素ではありません。
そのため冬でも暖かいイメージの高気密高断熱住宅でも、従来の住宅と同様に床が冷たいと感じることがあるのです。

それでは、床が冷たくなる原因を紹介します。

1つ目は、コールドドラフト現象の発生です。
コールドドラフトとは、サッシやガラスが外気と接触することによって冷やされ、その冷えたサッシやガラスに室内の空気が接触することによって発生します。
その後室内の空気も冷やされ、冷やされた空気は下降し、冷たい空気が一面に広がることで床が冷たくなってしまうのです。

2つ目は、冷気と暖気が混ざりにくいことです。
冷気と暖気は混ざりにくいため、床に溜まった冷たい空気は暖かい空気を跳ね返してしまいます。
そのため、どれだけ室温を高くしても床の冷たさは改善されないのです。

3つ目は、床材の性質上の原因です。
フロア材の表面が塗装されていたり、シート系のフロアは冷やされた状態から暖かくなりにくい性質があります。
そのため、室内が温かくなっても冷たさが残ってしまいます。
床下の冷たい空気の影響を受けやすいのです。

□高気密高断熱住宅において床暖房は不要?

床が冷たいと感じることもある高気密高断熱住宅ですが、その冷たさを解消するために床暖房を設置する必要はありません。

なぜなら、従来の住宅よりも断熱性・気密性は高いため、床下からの冷気を貰うので、常に一緒ではなく、室内温度より冷たくなります。
先程解説しました通り、床が冷たくなるのは住宅の中でも断熱性が低い窓からの影響も大きいのではないかと考えられます。
そのため、床を暖めることですぐに解消できる問題ではありません。
また、暖気と冷気は混ざりにくいのにもかかわらず、無理に床を暖めてしまうと光熱費もかかってしまいます。

初期費用も高く金銭的な面でも、エアコンですぐに快適な室温を一定に保てるという性能的な面でも、高気密高断熱住宅において床暖房は必要ないとされています。

□まとめ

今回は、高気密高断熱住宅で床が冷たいと感じる理由を詳しく解説しました。
もし冬の床の冷たさにお悩みであれば、床暖房ではなくサッシやガラスの断熱性向上だけではなく、熱環境にも精通している滋賀県の弊社にお任せください。
住宅の機能を上げると、家で快適に過ごせるだけでなく、光熱費も抑えられます。
高気密高断熱住宅だけではなく、遮熱なども知って頂き、快適な空間づくりを実践していきましょう!

窓にもこだわって性能アップ!温かく涼しい家での窓選びについて解説します!

熊本054_R.jpg

窓からの景色は、実際に見るのとは違った良さがありますよね。
自分で窓の外をゆっくり眺めるのも、窓越しに自分を待っているペットを家の外から眺めるのも日常の楽しい1コマです。
しかし、冬になるとやはり窓際は寒く感じます。
実は、窓は窓際だけではなく室内の寒さに大きく影響するのです。
そこで今回は、温かく涼しい家における窓の重要性を解説します。

□温かく涼しい家で窓選びが大切な理由

窓は住宅の中で断熱性が低い部分の1つです。
壁よりも断熱性が低く、冷たい外気と接触することですぐに冷やされてしまいます。
冷えた窓は、室内の空気を冷やし、冷えた空気が床に溜まり体感温度を下げてしまうのです。

そのため、寒い冬でも暖かく過ごすには、窓選びが重要です。
窓は位置や形によって、外観の印象を変えられるのでデザインにもこだわりたい部分ではありますが、断熱性も意識することで快適さが向上します。

ぜひ壁や床だけではなく、窓の断熱性と気密性も意識した家づくりをご検討ください。

□温かく涼しい家にするための窓とは?

では住宅の中でも断熱性が低い箇所の1つとされる窓において、断熱性を上げるにはどのようにすれば良いのでしょうか。
ポイントは3点あります。

*窓の形状

窓の中でも気密性が低いのが、引き違い窓や上げ下げ窓です。
これらの窓はレール部に隙間があるため、室内外に空気が出入りしやすくなってしまいます。
2枚以上重なっている窓は避け、隙間となる部分が少なくなるように1枚窓や一方向のみに開け閉めができる窓を選びましょう。

*サッシの素材

サッシに使われる素材は、アルミや木製からアルミ樹脂複合へと変わりました。
これは、防火地域・準防火地域において使用できる認定樹脂サッシが少ないため、種類の多い認定アルミ樹脂複合サッシを使用しているという背景があります。

しかし、断熱性は樹脂サッシの方が断然高いのです。
アルミは樹脂の約1000倍熱を早く伝えるとされています。
防火性も考慮しなければなりませんが、窓の断熱性を向上させるためには樹脂サッシの導入も検討しましょう。

*窓の大きさ

窓の大きさは窓自体の断熱性ではなく、家全体の断熱性に関わります。
窓が大きければ大きいほど、断熱性が高い壁の面積を小さくしてしまうからです。

一方で、大きい窓を導入することで、室内に十分な日光を確保できます。
断熱性と日光の量のバランスを考えることが大事ですね。

□まとめ

今回は、温かく涼しい家における窓の重要性について解説しました。
壁や床と比べて断熱性と気密性が低い窓ですが、性能を高めることはできます。
室内に取り込める日光の量や外観のデザイン性など、窓について考えることは断熱性・気密性以外にもありますので、バランスをとって窓について決定しましょう。
当社は、新時代の遮熱材を導入した家づくりを行っております。
温かく涼しい家をご検討中の方は、ぜひ当社にご相談ください。

快適さの要!高気密高断熱住宅における湿度について解説します!

軽井沢028_R.jpg

近年、人気が高まっている高気密高断熱住宅は省エネ性だけではなく、快適な室温も注目されています。
では、なぜ快適な室温が実現可能なのでしょうか。
そこには、湿度が関係しているのです。
今回は、高気密高断熱住宅における室温と湿度の関係について解説します。

□高気密高断熱住宅の快適さの秘密

高気密高断熱住宅において、一番その効果を実感できるのは冬です。
その高い気密性と断熱性から、寒い冬でも暖かく過ごせます。
単純に高気密高断熱だから暖かく過ごせるのではなく、高気密高断熱だからこその理由が存在します。

1つ目の理由は、表面温度の高さです。
寒さや暑さの感じ方は、室温や気温だけではなく、気流や湿度によっても変わります。
その中でも冬の室内において建物の表面温度は、体感温度=(表面温度+室温)÷2という式で表せるほど、体感温度に影響します。
そのため、いくら暖房器具で部屋を暖めても、表面温度が低ければ体感温度は高くなりません。

一方で、高気密高断熱住宅は寒い冬でも建物の表面温度を高く保つので、暖房をフルで稼働させなくても暖かく感じるのです。

2つ目の理由は、湿度の高さです。
基本的に、温度も湿度も高いところから低いところへと流入します。
そのため、外の冷たい空気を家の中に流入させないためには、家の中の湿度を高くする必要があります。

高気密高断熱住宅は、その高い気密性によって空気を閉じ込め乾燥した冬でも湿度は高くできるので、外から冷たい空気が流入しません。

□高気密高断熱住宅で快適な湿度を保つポイント

乾燥した冬でも、気密性の高さから湿度を高くできる高気密高断熱住宅ですが、反対に、湿気が多い夏に湿度を低くすることは難しいとされています。
寒い冬における快適さも重要ですが、暑い夏でも快適に過ごしたいものです。
以下のポイントを押さえて、夏も快適に過ごしましょう。

*室内の仕上げ材を調湿作用のあるものにする

塗装のしていない無垢材や、化学物質を含むボンドなどを使用していない漆喰などの塗り壁がとても有効です。
湿度計などを部屋に置き、湿度を目に見える化することは、重要です。

*日射遮蔽

日射遮蔽は、日差しの強い夏においてとても重要な役割を果たします。
湿度が高い部屋の気温が上がると、さらに熱く感じてしまうからです。
窓を小さくすることでも日射遮蔽は可能ですが、寒い冬は日光を部屋に取り込んで暖かく過ごしたいものです。
窓の大きさはそのままで、日光の量を調整できるようなすだれやシェードを使用しましょう。

*除湿機・エアコンの活用

先程解説しました通り、夏に湿度を下げることは難しいです。

しかし、高気密高断熱住宅は外からの熱が伝わりにくいので、エアコンをつけてからすぐに部屋が涼しくなるというメリットがあります。
エアコンは除湿の役割を果たすため、快適な室温を保ったまま、湿度を下げられます。
除湿機やエアコンの除湿モードを利用し、湿気の多い夏でも快適な湿度にしましょう。

□まとめ

今回は、高気密高断熱住宅における室温と湿度の関係について解説しました。
夏の湿度調整は難しいですが、高い断熱性と気密性のおかげで電力量を抑えつつ、湿度を調整できます。
冬は高い湿度、夏は低い湿度で、快適空間を実現しましょう。
高気密高断熱住宅で、一年中快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。

外観のデザイン性も追求したい!パッシブデザインの家づくりのポイントを解説します!

十和田038_R.jpg

自然エネルギーを最大限活用するパッシブデザインは、今注目の設計デザインです。
「環境に優しく」という考えが広まる中で、省エネ機械を設置せずとも省エネできます。
ではパッシブデザインの住宅では、デザイン性は重視されているのでしょうか。
今回は、注意点とともにパッシブデザインの外観のデザインについて解説します。


□パッシブデザインは機能性も外観のデザイン性も追求できる!


パッシブデザインでは、日光を家の中に取り入れたり、自然風によって換気したりするなど機能性を確保するために間取りを工夫する必要があります。
機能性を求めるあまり、デザインにこだわれないのではと思われるかもしれませんが、パッシブデザインでもおしゃれなデザインが可能です。


*吹き抜けを設置した平屋


近年人気が高まっている平屋でもパッシブデザインが可能です。


しかし横長な平屋は日当たりに偏りが出てしまいます。
その偏りを解消するために、吹き抜けを設置し、北側でも十分な日光を取り入れられます。
外から見ると、吹き抜け部分が2階スペースのように見えて平屋の外観にアクセントを加えられるのでおすすめです。


*南側にバルコニーを設置


南側は日光が1番長く当たる場所です。
冬は日光を多く取り入れたいですが、夏はできるだけ遮りたいものですよね。
そこでバルコニーを設置すると、夏は日射を遮り、冬は低い角度からの日光を家の奥まで取り込めます。
外から見ても、バルコニーがあるだけでスタイリッシュさが増すデザインにできます。


□パッシブデザインの家づくりでの注意点とは?


機能性もデザイン性も兼ね揃えられるパッシブデザインですが、建築にあたって注意点があります。


1つ目は、地域の気候に合うように設計することです。
日光や風などの自然エネルギーを活用しますが、そのエネルギーは環境に合うように調節する必要があります。
寒い地域であればより多くの日光を取り込む工夫、暑い地域であれば日射を遮れるような工夫が設計に必要です。


2つ目は、事前にシミュレーションすることです。
パッシブデザインではその機能性を確保するために、事前シミュレーションで気候や風の通り道、周りの建物などの周辺状況を確認することが大切です。
パッシブデザインであるからといってどの地域でも効果を十分に発揮するわけではないので気を付けましょう。


□まとめ


今回は、注意点とともにパッシブデザインの外観のデザインについて解説しました。
機能性とともにデザイン性も高いパッシブデザインのお家にしてみてはどうでしょうか。
その際は地域の環境を十分に把握して設計してみてください。
当社では、資格を持った住宅アドバイザーが家づくりをサポートします。
パッシブデザインのお家に関しても、当社にお任せください。