パッシブデザインにおける吹き抜けの効果について解説します!

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吹き抜けについてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
家に光が入る、日向ぼっこできる、開放的な雰囲気になるなどさまざまですが、それ以外にも吹き抜けは自然エネルギーを最大限活用するパッシブデザインにおいて大きな役割を果たすのです。
今回は、メリットとパッシブデザインで吹き抜けが果たす役割を解説します。


□家に吹き抜けを設置するメリットとは?


吹き抜けは、家の中に光を取り入れる以外にも効果があります。


*タテの通風


吹き抜けがない家では、風は窓から窓へと流れ、ヨコの通り道しかありません。


一方で吹き抜けがある家では、風が窓から窓へと流れるヨコの通り道に加え、タテの通り道も生まれるのです。
吹き抜けは、上昇気流を作り、家の中の空気と外の空気を巻き込んで上に風を流します。
そのため、ヨコとタテの立体的な空気の流れを感じられます。


*温度格差の解消


吹き抜けによって作られた立体的な空気の流れは、家の中の温度を一定にする効果を持ちます。


暖房で暖められた部屋から寒い廊下に移動するとなると、部屋から出たくなくなってしまうだけではなく、ヒートショックの危険もあります。
吹き抜けは、家の空気の流れを良くして温度格差を解消することで、このような危険性から私たちを守ってくれるのです。


□パッシブデザインと吹き抜けの関係とは?


パッシブデザインは、断熱・日射遮蔽・日射熱利用・昼光利用・自然風利用の5つの要素から成り立ちますが、吹き抜けは昼光利用と自然風利用に関係しています。


昼光利用において吹き抜けは、家の中に光を取り込む役割を果たしています。
通常の窓だけでは日光が当たらない箇所にも、均等に日光を当てられるのです。
日光をより集めたいのであれば、天井にFIX窓を取り付けることで採光率が上がります。


一方、自然風利用において吹き抜けは、家の中で風を循環させる役割を果たしています。
上記にも示した通り、立体的な空気の流れで温度格差の解消、さらに十分な換気も可能です。
滑り出し窓という室内に風を取り込みやすい窓を設置することで、室内の風の流れをより良くしてくれます。


□まとめ


今回は、メリットとパッシブデザインで吹き抜けが果たす役割を解説しました。
立体的な風の流れや温度格差の解消という役割を果たす吹き抜けは、作るだけでパッシブデザインに近づけます。
当社では、完全自由設計での家づくりも承っております。
吹き抜けのあるお家を検討されている方は、ぜひ当社にご相談ください。

自然エネルギーを利用したパッシブデザイン!そのメリットについて解説します!

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プラスチックストローの廃止やレジ袋の有料化などエコへの取り組みが急速に広がっている現在、住宅にもその考えが浸透しつつあります。
廃材を少なくできる中古住宅のリフォームも人気が上昇中です。
そんな中、住宅の設計時点で既に省エネの取り組みが行われているのです。
今回は、その取り組みであるパッシブデザインについて解説します。

□パッシブの意味とは?パッシブデザインについて解説します!

パッシブデザインとは、ドイツのパッシブハウスの理念に由来した設計デザインのことで、自然エネルギーを最大限活用して快適な生活を送ることがコンセプトです。

「パッシブ」とは、英語で「受動的」という意味で、アクティブと対比されます。
受動的という意味でとるとプラスなイメージを持ちにくいかもしれませんが、自然エネルギーを「受け入れる」という意味で使われています。
太陽光発電パネルを始めとした省エネ機械は使用せず、間取りを工夫して省エネを図るデザインです。

「断熱」「日射遮蔽」「昼光利用」「自然風利用」「日射熱利用暖房」の5つの要素から成立し、主に太陽光エネルギーと風エネルギーを活用しています。

□パッシブデザインにはどのようなメリットがある?

自然エネルギーを最大限活用することは想像がつきやすいですが、快適な生活を送るとは一体どのような生活を指しているのでしょうか。

1つ目は、冬を暖かく過ごすことです。
断熱と日射熱利用暖房によって、暖房器具を利用しなくても暖かく過ごせます。
断熱は天井や壁に断熱材を使うこと、日射熱利用暖房は日光を室内に取り込めるような窓の大きさや位置にすることで、2つの性能が上がります。

2つ目は、夏は涼しく過ごせることです。
日射遮蔽と自然風利用によって、室内の気温上昇を防ぎ、涼しく過ごせます。
日射遮蔽は庇(ひさし)を設置すること、自然風利用は窓やドアの位置を工夫することで、より効果を発揮します。

3つ目は、室内が明るくなることです。
昼光利用によって、照明器具を利用しなくても明るい状態を実現できます。
昼光利用は吹き抜けや天窓によって、採光率が上がります。

□まとめ

今回は、その取り組みであるパッシブデザインについて解説しました。
省エネの機械が必要なく、間取りを工夫するだけで省エネになるパッシブデザインはまだまだ魅力がたくさんあります。
当社では、夏と冬が快適になる遮熱材「リフレクティックス」を取り扱っております。
この遮熱材を使ってパッシブデザインのお家を建ててみてはいかがでしょうか。

パッシブデザインで窓の設置する際のポイントとは?

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「パッシブデザイン」という言葉をご存じでしょうか。
自然エネルギーを最大限活用する建築設計のことで、近年このデザインの住宅が増えてきています。
建築設計にはさまざまなアイディアがありますが、パッシブデザインにおいて窓の設計はとても重要です。
今回は、パッシブデザインで窓が果たす役割とともに設置のポイントを解説します。


□パッシブデザインにおける窓の役割とは?


パッシブデザインは、「断熱」「日射遮蔽」「自然風利用」「昼光利用」「日射熱利用暖房」の5つの要素から成り立っています。
この5つの要素を機能させることにおいて、窓が重要な役割を果たします。


断熱は、寒い冬を暖かく過ごすために必要な要素で、窓から入れた太陽熱を守ることが重要です。
気密性の高い窓にすることで、断熱性能が上がります。


日射遮蔽は、日差しが強い夏に涼しく過ごすために必要な要素で、太陽熱を屋内に入れないことが重要です。
窓に日除けを設置することで、効率良く日射遮蔽できます。


自然風利用は、換気機能だけではなく排熱機能も持ち合わせており、室内を冷やすために必要な要素です。
ウィンドキャッチャーや高窓を設置することで、全方位通風が実現します。


昼光利用は、電気を使用しなくても室内の明るくするために必要な要素です。
外に面した窓に加えて屋内窓も設置することで、家全体に導光できます。


日射熱利用暖房は、暖房エネルギーの利用を少なくするために必要で、断熱・集熱・蓄熱全てが重要です。
集熱や蓄熱性能を上げるために窓の大きさや位置を考えると、効果的に日射熱を利用できます。


□効果を上げるために!窓の設置ポイントについて


*庇(ひさし)や屋外シェードの設置


冬に日射熱を利用するために熱を取り込む窓を大きくしたいものですが、反対に夏は暑くなってしまいます。
そこで窓の大きさを維持しながら夏も涼しく過ごすために、庇(ひさし)や屋外シェードの設置がおすすめです。
この2つは、日差しや熱を大幅に遮るので、室内の温度上昇を抑制します。
特に屋外シェードは、屋外で遮るため室内に熱を取り込みにくくできます。


*南側の窓を大きくする


太陽の光を浴びる時間が1番長い南側の窓を大きくすることで、昼光利用や日射熱利用暖房の効果が上昇します。
また同時に南側以外の窓を小さくすると、熱が逃げることを防ぎ、さらには風の通りもよくなります。


□まとめ


今回は、パッシブデザインで窓が果たす役割とともに設置のポイントを解説しました。
窓はパッシブデザインの5つの要素全てにおいて重要な役割を果たします。
季節や天候によって調整が必要ですが、設置ポイントを参考に自然エネルギーを最大限活用しましょう。
当社は、「健康自然素材を使った安心・安全な家」をコンセプトに家づくりを承っております。
パッシブデザインの住宅をお考えの方は、ぜひ当社にご相談ください。

パッシブデザインでは換気方法も違う?換気の仕組みを解説します!

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環境に配慮する取り組みが進んでいる中で、住宅では自然エネルギーを活用するパッシブデザインが注目されています。
温度調節の方法が注目されがちですが、パッシブデザインは、換気にも自然エネルギーを活用しているのです。
今回は、パッシブデザインにおける換気の仕組みと特徴を解説します。

□パッシブデザインにおける換気方法とは?

パッシブデザインは、機器に頼らずに自然エネルギーを活用するという考え方なので、換気も自然エネルギーを活用します。

パッシブデザインにおける換気は、床下に取り入れた外気を暖め、暖かい空気が上昇する力を利用する仕組みです。

具体的には、給気口によって取り込んだ外気を、温水式もしくはエアコン式の床下暖房で暖め、床や階段の段差部分に設置した床ガラリを通して、暖めた空気を室内に放出します。
室内に放出された暖かい空気は上昇し、換気塔や煙突を通って外へ排出されるという仕組みです。

このとき、欄間(らんま)や湿度センサーを利用すると、換気量を調節可能です。

パッシブデザインにおける換気は、電気機器ではなく自然エネルギーを利用するため、電気代がかからないことだけでなく、壊れる心配がないことや機械音がないことなどのメリットもあります。

□パッシブ換気の特徴をご紹介!

ここでは、パッシブデザインにおける換気の特徴を紹介します。

*換気量を自動調整できる

換気量を調節できる湿度センサーを紹介しました。
この湿度センサーは、外気温の変化で給気口の開きを調節し、湿度の変化で排気口の開きを調節します。
暖かい空気を維持したい冬は換気量を少なく、たくさんの人が集まっているときは換気量を多くすることで、より快適な暮らしになります。

また、湿度センサーも電気を使いません。
換気量調節も自然エネルギーを利用して行えるのです。

*換気ムラがない

パッシブデザインにおける換気は、床下に取り組んだ外気を暖めることから始まります。
北海道で開発された温水式の床下暖房は、パイプを巡らせて床下全体を暖めます。
そのため、家全体で換気が促進されるため、換気ムラがありません。

□まとめ

今回は、パッシブデザインにおける換気の仕組みと特徴を解説しました。
自然エネルギーを活用した画期的な換気方法は、省エネだけではなく、機械の故障や騒音の問題も解決してくれます。
当社では、20種類から選ぶ企画住宅だけではなく完全自由設計の家づくりも承っております。
ぜひ、お気軽にご相談ください。