設計時のポイントを押さえておしゃれなパッシブデザインの家に!

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パッシブデザインの住宅で省エネ生活を目指す一方で、おしゃれな空間設計も捨てがたいものです。
省エネの住宅は建築コストがかかるというイメージから、デザインもあまり自由に決められないと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、パッシブデザインで設計する際の注意点と、それに応じたおしゃれな空間設計のポイントをご紹介します。

□パッシブデザインで設計するときの注意点

パッシブデザインの住宅は、一般的に建築コストが高くなります。
これは、パッシブデザインの設計にはさまざまな要件を満たす必要があるためです。
全ての要件を満たすだけでも費用がかさみ、自分好みの素材や設備にこだわることによって、さらに建築費用が上乗せされます。

しかし、長期的にはエアコンや照明器具などの電気代を支払うコストを抑えられるため、最初の建築費用を負担すれば、それ以降の費用は抑えられるという見方もできます。

また、パッシブデザイン設計においては、デザインや間取りの制約が多い点にも注意が必要です。
自然エネルギーを取り入れる設計であるため、住宅の周辺地域の特性には十分に配慮しなければなりません。
そのため、本来自分が望んでいた室内空間を実現することが困難になるケースがあります。
希望の住宅を実現するためにも、建築会社の担当者の方とコミュニケーションを取り、自分の望むデザイン設計が実現可能であるかどうか、確認するようにしましょう。

□パッシブデザインでもおしゃれな家にするポイント

前パートではパッシブデザインの住宅を建築する際の注意点をご紹介しましたが、こういった制約がある中で、自分の望む住環境を実現することは難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、パッシブデザインで設計する中でも、自分にとって「おしゃれ」な住宅にするためのポイントをいくつかご紹介します。

*日光と空気の流れを想定する

太陽光と空気の流れは、パッシブデザインの住宅の中でも非常に重要であるからこそ、しっかりと想定しておくことが重要です。
例えば、風や日射が時期や地域によって大きく変わることを考慮して、適切な場所に窓を設けるといった対応が挙げられます。
設計計画に沿って建築した際に、きちんと太陽光や空気が住宅全体に行き渡るかどうか、必ず建築前に想定する必要があります。

*家族の暮らしを中心に考える

実際に住む家族にとって生活がしやすいか、といった基準で設計することも大切です。
たとえ快適な空気や光の流れが実現できる設計であったとしても、家族の生活スタイルに合わないケースも考えられます。
家族の生活スタイルにも合うような案を、建築担当者と一緒に考案していきましょう。

*植物も活用する

住宅の素材として、植物も使用できます。
素材にこだわりすぎると建築コストが高くなってしまう可能性もあるため、植物に代用できる部分は積極的に活用しましょう。
例えば、過度に太陽光が入り込むのを防ぐカーテンを、植物にするケースです。
鑑賞用にもなり、涼しげな空間を提供してくれます。

□まとめ

今回は、パッシブデザインの住宅を設計する際の注意点と、おしゃれな住環境を実現するためのポイントをご紹介しました。
パッシブデザインで住宅を設計する際には、建築コストがかさみ、デザインに制約がある点で注意が必要でした。
一方で、そのような制約がある中でも、おしゃれな住宅を可能にするためのポイントはいくつか存在します。
ぜひ、実際に住宅を設計するときには参考にしてみてください。

当社は、お客様のご要望に応じた、自由設計の住宅を実現する体制を整えております。
パッシブデザインでおしゃれな住宅にしたいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

パッシブデザインと空調でより快適に過ごせる住宅へ!

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パッシブデザインの住宅を検討しているものの、エアコンに依存せずに快適な暮らしが本当に実現できるのか不安に思う方も多いのかもしれません。
省エネ生活を実践したくても、どこまで快適に過ごせるかという問題も、きちんと検討したいところです。
そこで今回は、快適さに着目したパッシブデザインの特徴と、パッシブデザインにおける空調の役割をご紹介します。

□パッシブデザインとは?

パッシブデザインとは、快適な住まいを実現するために、家電製品ではなく太陽光や風といった自然エネルギーを活用できるように設計する手法のことを指します。
そのため、温室効果ガスの排出を抑えられ、地球環境にも優しい設計手法であると言えます。

実際に、パッシブデザインで住宅を建築する際には、どのような点を考慮するべきなのでしょうか。
ここでは、パッシブデザインに求められる主な要素を5つご紹介します。

1.太陽光の遮断
太陽光を遮断することで、夏に室温が高くなりすぎるのを防ぎ、エアコンの使用頻度を下げられます。
ただし、過度に太陽光を遮断してしまうと、室内の十分な明るさを保持できなくなる可能性もあります。
そのため、季節によって太陽の傾きが変化することを利用し、夏の時期に太陽光が室内に入り込む量を調節できる設計デザインにする必要があります。

2.断熱と気密
断熱性と気密性が確保されていることによって、外気の影響を受けず、理想的な室温が保持されます。
居住者にとっては、室温が外部の気温に伴って変化することは、生活における深刻なストレスになり得るのです。
そのため、素材としての断熱性と気密性は、設計段階できちんと考慮する必要があります。

3.日射熱
日中の太陽光が持つ熱は、床や屋根などに蓄えられ、夜間に放出されることで暖房としての役割を果たします。
気温が低くなりやすい夜間でも温度が一定に保たれるため、ここでもエアコンをはじめとした電化製品の使用頻度を抑えられるのです。

4.昼光
パッシブデザイン住宅では、室温だけでなく室内の明るさも、自然のエネルギーによって調整することが求められます。
窓枠の広さや外の障害物などを調節し、十分量の光が室内に入るようにします。

5.自然風
快適な住環境を実現するためには、外部の風を室内に取り入れ、空気の循環を盛んにすることが大切です。
1階部分と2階部分を1つの空間にまとめたり、風の性質を考慮して窓の配置を不規則にしたりすることで、住宅全体の通気性を高められます。

□パッシブデザインにおける空調の役割

パッシブデザイン住宅においては、十分に空気が循環する設計手法がとられていますが、全館空調設備を設置することで、家中をさらに快適な室温に保てます。

パッシブデザイン住宅に空調設備を設置することで、冬の場合は上に集まった暖かい空気を循環させて、上からも下からも空気の流れを作ります。
一方で、夏の場合は、冷たい空気が重いことを利用し、上から吹き下ろすように空気を循環させます。

1つの空調設備で十分な効果を発揮できるので、初期費用を削減できることはもちろん、快適な空気循環によって室温が保たれるので、急激に気温が変化する心配もありません。

□まとめ

今回は、パッシブデザイン住宅の特徴とともに、空調を活用した住まいについてご紹介しました。
今回挙げた5つの要素を考慮してパッシブデザイン住宅を設計することが重要です。
また、空調設備との組み合わせによって、さらに快適な住環境を実現できます。
当社は、健康自然素材を使用した家づくりをコンセプトに、快適な住環境をお客様に提供する仕組みを整えています。
パッシブデザインによって快適な暮らしを実現したいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

人気のパッシブデザインとは?メリットと設計時の注意点を解説

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環境に配慮した生活ができるパッシブデザインの注文住宅を検討している方の中には、生活イメージや何に注意するべきかが分からず、なかなか踏み出せない方もいらっしゃるかもしれません。
パッシブデザイン住宅の建築には、その設計手法の独自性から、手続きを進める際にもいくつか注意しておくべき点が存在します。
今回は、パッシブデザインの概要とメリット、家を建てる際の注意点についてご紹介します。

□パッシブデザインのメリット

パッシブデザインとは、自然のエネルギーを住環境に取り入れる設計手法を指します。
パッシブデザインの「パッシブ」とは「受け身」という意味であり、太陽光や風といった自然エネルギーを受け入れ、効率的に住環境を調整する仕組みが成り立っているのです。
そのため、パッシブデザイン住宅は省エネルギーな生活を可能にします。
自然環境に配慮した生活を送りたいと考えている方にとっては、おすすめの設計手法です。

パッシブデザイン住宅のメリットは、空調や照明器具によって発生するコストを抑えるとともに、良好な住環境を実現できることです。
自然エネルギーによっても室温や明るさが調節されるため、エアコンやライトに過度に頼ることがありません。
そのため、電化製品にかかる継続的な電気代を抑えることにつながります。
また、エアコンの利用による室内の急激な温度変化も起こらないため、居住者のストレス負荷も少なくなります。

□パッシブデザインの家を建てるときの注意点

*地域に合った設計や間取り

住宅を建築する周辺地域を考慮した設計や間取りにすることで、パッシブデザイン住宅の強みは保持されます。
仮に周辺地域の平均気温や日照時間に整合しない設計の場合、過度に室温が下がったり、日中も生活できる程度にまで明るさを確保できなかったりなどの問題が生じます。
このような状況を避けるため、予め周辺地域の気候や温度、日照時間といった条件を十分に考慮した設計や間取りになるように建築会社とよく相談しましょう。

*事前シミュレーション

入念に事前シミュレーションをすることも、パッシブデザインによる快適な住環境の実現につながります。
温度や明るさの調節が上手く機能するのか、建築する土地の諸条件も考慮して算定するシミュレーションが建築前に必要です。
この段階を踏まなければ、パッシブデザインの強みである光や風を利用した住環境が実現できない恐れもあります。

*パッシブデザインに強い建築会社を選ぶ

パッシブデザインの建築には、そのデザインの経験や実績を有する建築会社に相談することが重要です。
ただ経験があるだけでなく、地域特性に応じたデザイン設計を扱う体制が整っているのか、といった視点で慎重に見極める必要があります。
居住者のニーズに応じた空間設計を最大限にサポートできる建築会社であることを見極めるために、事前に建築会社の取扱い範囲について認識を合わせておきましょう。

□まとめ

今回は、パッシブデザインの内容とメリット、家を建てる際の注意点についてご紹介しました。
自然環境を十分に活用することで光熱費を抑えられる一方で、諸条件に対応したデザインを設計する必要があるという意味で、いくつかの注意点があります。
当社では、お客様のご希望に応じて、こだわりの新築住宅設計をサポートする体制を整えております。
パッシブデザインの住宅をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

パッシブデザインに補助金は適用できる?他の省エネ住宅と比較して解説

安城017_R.jpg省エネを目指した建築設計で、パッシブデザインは近年注目を集めています。
しかし、パッシブデザイン向けの補助金制度は整備されておらず、補助金を受けるためには、他の省エネ住宅の要素も考えて条件を満たす必要があるのです。
そこで、今回はパッシブデザイン以外の省エネ住宅と補助金制度について解説します。

□パッシブデザインと何が違う?他の省エネ住宅について

パッシブデザインとは、自然エネルギーを最大限活用して1年中快適に過ごせるような設計デザインのことを言います。
パッシブデザイン以外にも省エネ住宅はあり、似たような概念ですが、それぞれに特徴があります。

*パッシブハウス

パッシブデザインの住宅の中でも、認定基準を満たした住宅をパッシブハウスと言います。
ドイツ発祥のパッシブハウスは基準が厳しく、日本国内で認定されている家は20棟程度だとされています。

*ZEH(Zero Energy House)

ZEHは、太陽光をはじめとした再生可能エネルギーによる発電量が、住宅でのエネルギー消費量と同等以上の住宅のことを言います。
パッシブデザインは発電を手段としていませんが、ZEHの基準を満たすためには高気密・高断熱のパッシブデザインであることも重要です。

*スマートハウス

スマートハウスは、再生可能エネルギーによる自家発電、HEMS、IoTの力で空調や照明を自動で最適化する住宅のことを言います。
パッシブデザインと同様に快適な居住空間を目的としていますが、空調コントロールは自然エネルギーによるのではなく、住宅設備のIoT機能によるものです。

□パッシブデザインの家で受けられる補助金

パッシブデザインの住宅向けの補助金はありませんが、パッシブデザインに加えて追加の条件を満たせば受けられる補助金はあります。

1.ZEH支援事業
ZEHの購入や改修などで、補助金を受けられます。
基本のZEHだけではなく、ZEH+や次世代ZEHなど、性能要件によって補助額が上下します。

2.地域型住宅グリーン化事業
省エネ性能に優れた新築の木造住宅の購入で、補助金を受けられる制度です。
補助額は最大150万円で、長期優良住宅や低炭素住宅に認定されていることが求められます。

□まとめ

省エネ住宅にはパッシブデザイン以外にも、厳しい基準を満たしたパッシブハウス、ZEH、スマートハウスなどがあります。
自然エネルギーを活用して省エネを目指すことは共通していますが、省エネを目指す手段がそれぞれ異なります。
中でもパッシブデザインは他の省エネ住宅にも欠かせない設計デザインであるので、補助金を受けるためにも他の省エネ住宅の条件を考慮して設計するのも選択肢の1つです。