高気密高断熱住宅に住んでみてどうなのか?実際の声をご紹介!

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家づくりを検討していると、「高気密高断熱住宅」という言葉を必ず目にします。
「光熱費の削減に繋がる」「高性能で快適に暮らせる」などなど、何やら高機能が期待できることは分かっても、それが実際住んでみてどうなのかはなかなかイメージつきませんよね。
そこで今回は、高気密高断熱住宅に住んでみての声を紹介します。

□高気密高断熱住宅に住んでみて実際どう?

高気密高断熱住宅といえば、以下の様なメリットがあるとよく紹介されます。

・家中の温度と湿度を一定に保てるため、年間を通して快適に暮らせる
・冷暖房の効率が上がって、光熱費が削減できる
・ヒートショックやアレルギー被害を抑えられる
・結露しにくい

家族全員が快適に暮らせる住環境を実現でき、さらにランニングコストの削減にもつながるということで、メリットとしては非常に優秀な住宅であることがわかりますよね。
とはいえ、実際住んでみての意見は、ここでご紹介したメリットと違うかもしれません。
項目別に先輩の声を聞いてみましょう。

*温度や湿度でストレスに感じることがない

高気密高断熱住宅は、家の中の温度や湿度を一定に保つ効果があります。
実際住んでみて、「ストレスフリーな暮らしができている」というお声はたくさん伺います。

*光熱費がまさかの3分の1に

全国の平均年間光熱費はおよそ24万円ですが、高気密高断熱住宅に住んでからおよそ8万円、つまり3分の1まで減らすことができたという先輩がいらっしゃいます。
光熱費は暮らしていく限りずっとかかるコストですから、少しでも減らせると気持ちにも余裕ができますね。

*防音性が非常に高い

高気密高断熱住宅は、分厚い断熱材と高い気密性で音の侵入と漏れを防いでくれます。
「自宅の上を飛行機が飛んでいても気づかない」「子供やペットが騒いでも安心」といわれるほど、防音性にも期待できます。

□高気密高断熱住宅を選ぶ時に気をつけたいこと

実際に住んでみての声を聞いて、高気密高断熱住宅の暮らしのイメージが少しでもできたのではないでしょうか。
それでは、実際に高気密高断熱住宅を建設する、選ぶとなった際には、どのような所に気をつければ良いのでしょうか。

まず何よりも、気密測定を行っている建築会社を選ぶようにしましょう。
断熱性については実際の壁の具合などで数値を測定できますが、気密性は専用の機械を用いないと測定できないからです。
気密性の良さを実際の数値で証明できる会社であれば、安心して任せられます。

そして、換気システムに配慮することです。
高気密高断熱住宅は、換気システムの設置が必須となります。
換気システム選びに手を抜いてしまうと、高気密高断熱住宅の性能を十分に活かすことができないので、妥協しないようにしましょう。

換気システムには、第1種から第3種までの種類があります。
給気と排気に換気扇を用いるか否かで分類されるのですが、排気に換気扇が用いられる第1種と第3種の換気システムがおすすめです。
当社の家づくりでは、第3種の換気システムが標準設備ですので、一度ご確認ください。

□まとめ

今回は、「高気密高断熱住宅に住んでみて実際どうなのか」という観点からお話をしました。
よく紹介されているメリットと実際の声には、あまり相違ないことがお分かりいただけたと思います。
「高気密高断熱住宅についてもっと知りたい」という方は、他の記事でも取り上げてますのでそちらをぜひご活用ください。

高気密高断熱の住宅なら床暖房はいらない?

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足元からじんわりと暖めてくれる床暖房ですが、高気密高断熱住宅にはいらないという意見がよく挙がります。
高気密高断熱住宅は気密性も断熱性も優秀であり、エアコンだけで十分に暖まると考えられているからです。
果たして、高気密高断熱住宅に床暖房は本当にいらないのでしょうか。
一緒に考えてみましょう。

□床暖房にはどんなメリットとデメリットがある?

高気密高断熱住宅に床暖房がいらないかを考える前に、まずは床暖房の機能面についての善し悪しを明らかにしておきましょう。

*床暖房のメリット

床暖房のメリットは以下の通りです。
・足元からじんわりと暖まる
・空気が乾燥しにくい
・火を使わない
・場所を取らない

暖かい空気は軽く上に行く性質があるので、冬場は足元が冷えやすいですよね。
その点床暖房は、足元から熱を発して空気を暖めていくので、その空気が上に行くことで部屋全体が一定の温度で暖まります。

エアコンのように風を使わないので、空気が乾燥して喉が痛くなることもありません。
お部屋を安全に、冬場でも効率よく暖められるのは床暖房だけです。

*床暖房のデメリット

床暖房のデメリットは以下の通りです。
・全体が暖まるまで少し時間がかかる
・床に物を置く時に注意が必要
・定期的にメンテナンスする必要がある
・設置費用が高い

床暖房は、家を構成する大きな1つの設備となります。
そのため、設置費用はそれなりに高いですし、定期的なメンテナンスも必要です。
床暖房の性質上、全体が暖まるまでは少し時間がかかり、床にものを置く時も注意しなければなりません。

□高気密高断熱住宅に床暖房はいらないのか?

高気密高断熱住宅は元々の性能が良いので、エアコンだけで十分に暖まるといわれています。
これが高気密高断熱住宅に床暖房はいらないといわれる所以なわけですが、エアコンだと足元まで暖まるまで少し時間がかかるのは事実です。

床暖房だけだと全体が暖まるまで少し時間がかかるのですから、組み合わせて活用してみるのはどうでしょうか。
エアコンで部屋全体を素早く暖めつつ、床暖房で足元からじんわり暖めれば、すぐに快適な温度にできますよね。
そのため、高気密高断熱住宅に床暖房はいらないとは言いきれないと考えられます。

となると、部分的に床暖房にするか、全館床暖房にするか、という点で悩むことになりますが、おすすめは全館床暖房です。
なぜなら、部分床暖房だとコールドラフトと呼ばれる、他の部屋や階からの冷たい空気が流れ込んでくる現象が起きてしまうからです。
快適性とコストパフォーマンスを考えても、全館床暖房にすることをおすすめします。
高気密高断熱住宅であれば、すぐに全体が温まりますからね、電気代が極端に高くなることもありません。

□まとめ

今回は、高気密高断熱住宅に床暖房はいらないのか、という観点からお話しました。
床暖房とエアコンは、組み合わせることで双方の欠点を補い合うことができます。
高気密高断熱住宅だからこそ、両方を組み合わせて快適な住環境を実現しましょう。

高気密高断熱の家で光熱費はどれくらいになる?平均額を大公開!

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高気密高断熱住宅の最大のメリットは、快適な環境を実現しつつも、光熱費を削減できることです。
とはいえ、実際に住んでみないと光熱費がどれほど減らせるのか知ることはできません。
そこで今回は、高気密高断熱住宅の光熱費の平均をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

□高気密高断熱住宅の光熱費の平均額はどれくらい?

まず、一般的な住宅の光熱費の平均額を見ていきましょう。
1人世帯であればおよそ11,400円、2人世帯で19,100円、3人世帯で22,500円、4人世帯で23,500円です。

2人世帯になってくると部屋数も増えてきますから、1人世帯に比べて光熱費の増える幅が大きくなっていますね。
3人世帯と4人世帯では、そこまで差はありません。

では、3人世帯で年間平均額24万円と仮定して、高気密高断熱住宅での光熱費の平均額を見てみましょう。
残念ながら、全体の明確な平均額となる数字を調べることはできませんでした。
しかし、高気密高断熱住宅にしたことで、光熱費が年間8万円になったというお声があります。
月の平均額およそ6,600円ですから、ひと月で16,000円もの光熱費削減につながっていますね。

この方は床面積30坪でオール電化のご家庭ですが、もちろんライフスタイルや家族構成、住宅の広さによって光熱費の金額はご家庭によって変わってきます。
あくまで参考程度に、ひと月10,000円程度の削減につながる可能性があることを覚えていただけると幸いです。

□高気密高断熱住宅には光熱費削減以外にもメリットが!

高気密高断熱住宅は、光熱費削減にも多くのメリットがあります。
例えば、夏は涼しく、冬は暖かく快適に暮らせることです。
家全体で温度差がなくなるので、家のどの場所にいてもストレスを感じることなく過ごすことができます。

温度差によるヒートショックや、結露、カビの発生も抑えられるので、健康面にも積極的に良い影響を与えてくれます。
ご家族が健康に、快適に過ごせる家づくりができるというのが、高気密高断熱住宅です。

高性能な分、建築コストが高くなるのは確かですが、それも削減された光熱費によって30年程度で取り戻すことができます。
初期費用だけでなく、ランニングコストにも目をむけて、長い目で見た上で高気密高断熱住宅を検討してみてくださいね。

□まとめ

今回は、高気密高断熱住宅の光熱費事情について解説しました。
高気密高断熱住宅に住めば光熱費が削減できることは事実であり、さらには健康で快適な住環境を実現することもできます。
ご家族がこれからも安全安心、快適に暮らしていくために、あなたも高気密高断熱住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

高気密高断熱の住宅は結露しやすい?原因や対策は?

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高気密高断熱住宅といえば、年間を通じて快適に暮らせる、光熱費を削減できるといったメリットがある高性能な住宅です。
しかし、デメリットの1つとして「結露しやすい」という意見が挙げられることもあります。
今回は、高気密高断熱住宅が結露しやすい原因や対策方法についてご紹介します。

□高気密高断熱住宅が結露しやすいといわれるのはなぜ?

高気密高断熱住宅は、室内と屋外を遮断することで高い断熱性を実現し、隙間を徹底的になくすことで高い気密性を実現しています。
しかし、気密性が高い故に、室内の空気が家の中にこもってしまう面もあるのです。
空気の中に含まれた水分が長いこと室内に停滞していると、やがて結露やカビの発生の原因となります。

結露は、冷たい空気が暖かい空気に触れることで発生しますよね。
高気密高断熱住宅の持つ高い断熱性は、冬場でも室内を暖かい温度に保つことができる魅力があります。
しかしその反面、屋外と室内で温度差が大きく開く状態となり、外気に触れやすい窓際では結露が起きやすくなってしまうのです。

これが、高気密高断熱住宅では結露しやすいといわれる由縁です。
高気密・高断熱であることが結露の原因であるなんて、少し意外ですよね。

□高気密高断熱住宅は換気を欠かさないことが重要

人は、普通に暮らしているとどうしても結露の原因となる水蒸気を発生させてしまいます。
結露を防ぐためには、水蒸気を外に逃がす他ありません。

先程紹介したように、高気密高断熱住宅では時々窓を開けたり、換気扇を回したりする程度では十分な換気ができず、結露を発生させる原因となってしまいます。
高気密高断熱住宅の性能の高さを十分に活かすためには、換気扇とは別に換気システムを設置し、住んでからもきちんと稼働させることが求められます。

高気密高断熱住宅は、換気システムとセットで考えておきましょう。
換気システムの設置は義務付けられているので良いですが、住み始めてから稼働させることを忘れないようにしなければ、高気密高断熱住宅の結露の発生は抑えられるはずです。

□まとめ

今回は、高気密高断熱住宅の結露の真相についてご紹介しました。
高気密高断熱住宅に、結露しやすいというデメリットがあるのは事実です。
しかし、高気密高断熱住宅は、24時間換気システムがあってはじめてメリットを活かせるようになります。
結露を防ぐためには、24時間換気システムの稼働を忘れないようにしましょう。