パッシブデザインで窓の設置する際のポイントとは?

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「パッシブデザイン」という言葉をご存じでしょうか。
自然エネルギーを最大限活用する建築設計のことで、近年このデザインの住宅が増えてきています。
建築設計にはさまざまなアイディアがありますが、パッシブデザインにおいて窓の設計はとても重要です。
今回は、パッシブデザインで窓が果たす役割とともに設置のポイントを解説します。


□パッシブデザインにおける窓の役割とは?


パッシブデザインは、「断熱」「日射遮蔽」「自然風利用」「昼光利用」「日射熱利用暖房」の5つの要素から成り立っています。
この5つの要素を機能させることにおいて、窓が重要な役割を果たします。


断熱は、寒い冬を暖かく過ごすために必要な要素で、窓から入れた太陽熱を守ることが重要です。
気密性の高い窓にすることで、断熱性能が上がります。


日射遮蔽は、日差しが強い夏に涼しく過ごすために必要な要素で、太陽熱を屋内に入れないことが重要です。
窓に日除けを設置することで、効率良く日射遮蔽できます。


自然風利用は、換気機能だけではなく排熱機能も持ち合わせており、室内を冷やすために必要な要素です。
ウィンドキャッチャーや高窓を設置することで、全方位通風が実現します。


昼光利用は、電気を使用しなくても室内の明るくするために必要な要素です。
外に面した窓に加えて屋内窓も設置することで、家全体に導光できます。


日射熱利用暖房は、暖房エネルギーの利用を少なくするために必要で、断熱・集熱・蓄熱全てが重要です。
集熱や蓄熱性能を上げるために窓の大きさや位置を考えると、効果的に日射熱を利用できます。


□効果を上げるために!窓の設置ポイントについて


*庇(ひさし)や屋外シェードの設置


冬に日射熱を利用するために熱を取り込む窓を大きくしたいものですが、反対に夏は暑くなってしまいます。
そこで窓の大きさを維持しながら夏も涼しく過ごすために、庇(ひさし)や屋外シェードの設置がおすすめです。
この2つは、日差しや熱を大幅に遮るので、室内の温度上昇を抑制します。
特に屋外シェードは、屋外で遮るため室内に熱を取り込みにくくできます。


*南側の窓を大きくする


太陽の光を浴びる時間が1番長い南側の窓を大きくすることで、昼光利用や日射熱利用暖房の効果が上昇します。
また同時に南側以外の窓を小さくすると、熱が逃げることを防ぎ、さらには風の通りもよくなります。


□まとめ


今回は、パッシブデザインで窓が果たす役割とともに設置のポイントを解説しました。
窓はパッシブデザインの5つの要素全てにおいて重要な役割を果たします。
季節や天候によって調整が必要ですが、設置ポイントを参考に自然エネルギーを最大限活用しましょう。
当社は、「健康自然素材を使った安心・安全な家」をコンセプトに家づくりを承っております。
パッシブデザインの住宅をお考えの方は、ぜひ当社にご相談ください。